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透析液清浄化への取組み

当クリニック水質清浄化への取り組み

 当クリニックでは、徹底した透析液の水質浄化を信念としております。当クリニックの透析療法では、まず、20〜100リットルの補充液で脱血した血液を希釈します。希釈した後に透析膜(ダイアライザー)を通し、希釈した分の補充液と共に血液中の不純物を洗い流す事で優れた透析効果が得られます。その為に徹底した透析液の清浄化を行い、不純物やエンドトキシン、細菌等の生体に害になる恐れのあるものを完全に取り除き透析液を作成します。この透析液清浄化が、患者さまの体力・栄養・貧血・炎症・動脈硬化の改善などにつながるものと考えております。水質管理はもっとも重要で、エンドトキシン測定と生菌数検査を1回/2週間と実施しています。また、各コンソールにエンドトキシンカットフィルタを2本設置し、エンドトキシンを完全にカットしています。過去の水質検査の結果でも、RO出口・透析液供給主配管・全コンソールのいずれの測定部位もエンドトキシンは測定感度以下、生菌数(R2A・168h)も陰性を示しております。また、メンブランフィルタ用ステンレスホルダを改造し47mmメンブランフィルタ(0.45μm)を装着し、滅菌処理後、両端をバイオフリーカプラーに取り付け、透析液を透析液流量428.6ml/minで38時間54分(1000.35L)還流し、フィルタをR2A培地で1週間培養し、1000.35L中の生菌数も陰性を証明しています。当クリニックでは、設計の段階から、血液浄化センターの装置の選定・機械室・配管設計を工夫し、透析液汚染の原因となる透析液供給ライン中の透析液の滞留や屈曲による透析液流量の低下を最小限にするように供給ラインの最適配置化をおこなっています。